2024.05.27ブログ

巻き爪の原因と予防法は?

巻き爪にはさまざまな要因が関係していますが、主な原因は爪と爪の下にある皮膚の力関係のバランスが崩れてしまうことです。爪は本来、成長する時にある程度内向きに巻いていこうとする力が働きます。そうでないと、外側に反るようにして成長して、爪が引っかかりやすくなるからです。一方で、爪の下の皮膚はその力に反し、爪を押し上げようとすることで、バランスを取っています。しかし、なんらかの事情でこのバランスが崩れ、特に爪を押し上げる力が弱くなると、巻き爪が起こりやすくなるのです。

その理由として、一つには自分の足に合っていない靴をいつも履いていることが考えられます。靴の先が尖っていたり、足幅よりも狭い靴だったりすると、強い圧力が爪先にかかります。爪を内部に押し込めるような圧力となり、これが巻き爪を起こしてしまう原因となるのです。サイズの合った靴を履くと共に、長時間履きっぱなしにならないよう、適時に靴を脱ぐことも大事です。

もう一つ、歩き方の問題もあります。極度の内股など、足の一方向だけに力がかかりやすい場合、やはり巻き爪の原因となり得ます。また、そもそもほとんど歩かない人も巻き爪になりやすいことが分かっています。足の指に力が入っていないため、爪を押し上げる力が弱くなってしまうのです。そのため、正しい歩き方を習得し、しっかりと運動をすることが非常に重要です。

もしくは、足の骨に異常が生じていることが原因の場合もあります。足の指に力が入りづらい形状、もしくは指がどちらかにひねった状態だと、巻き爪が起こりやすくなります。

他に、爪の切り方が良くないと、爪に悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、いつも極端な深爪というケースです。爪は切ったところから内側に入っていく傾向がありますので、短すぎると皮膚に入り込みやすくなるのです。爪の白いところが少し残るくらいの長さにカットすることで、症状の進行を食い止める助けになります。