2024.05.14ブログ

巻き爪の治し方とは?

巻き爪をそのまま置いておくと、どんどんひどくなり、痛みが強くなっていくことが多いです。そのため、早めに対応することがとても大切です。

巻き爪の状態が悪くなっている場合は、医療機関での治療もしくは矯正が第一選択肢となります。治し方として、主にワイヤー法とクリップ法の2つが行われます。初期状態であればセルフケアでも治せることがありますが、やはり痛みが出るほどの進行状況であれば、医療機関での治療をしたほうが良いです。

ワイヤー法では、爪の表面に金属製のワイヤーを通します。この際、爪の先のほうに小さな穴をあけて、そこにワイヤーを通すことでしっかりと固定します。ワイヤーがまっすぐになろうとする力を利用して、爪を平らにしていくのです。矯正力が強いので、比較的重症になった患者さんに対応して採用されることが多い治し方となります。

クリップ法では、名前の通り、専用のクリップを爪の先端に装着します。クリップは金属製であることが多く、やはりまっすぐになろうとするクリップの力で、爪を正しい位置もしくは形に矯正していく治し方です。クリップの場合は基本的に爪に穴をあける必要はなく、そのまま装着できます。ワイヤー法よりも軽症の患者さんに使用することが多いです。

ワイヤー法、クリップ法いずれの場合も、爪が伸びてきますし、矯正によって形が変わってきますので、1カ月から2カ月ごとにワイヤーやクリップを交換することになります。

こうした方法に加えて、ガター法と呼ばれる治療をすることがあります。巻き爪はひどくなると皮膚に食い込んでしまい、炎症を起こすことがあります。そのため、巻き爪そのものを矯正すると共に、皮膚を守るためのケアも必要となるのです。そこで行われるのがガター法で、食い込んでいる爪と皮膚の間に、ソフトチューブを挿入します。これによって、爪の食い込みを回避し、炎症の進行を食い止めます。上記のワイヤー法やクリップ法と同時に行うことで、爪と皮膚の両方を治療していくことになります。