2024.05.20ブログ

巻き爪の治療法とは?

巻き爪がひどい状態になると、病院での治療が求められます。その際、いくつかの選択肢があるため、巻き爪の状態に応じて、適切な治療法を選ぶ必要があります。

代表的な治療法として、フェノール法があります。薬剤を使って、巻き爪になっている部分を生えなくする方法です。フェノール法は保険適用であり、1回の治療で完結します。一方で、麻酔注射が必須であること、処理をする分、爪の幅が狭くなって復元されないという点に注意すべきです。

薬剤を使うフェノール法に対し、他の治療法では矯正を行うことによって治します。たとえば、アクリル固定ガター法という方法です。特に、重度の巻き爪になっているケースで行われ、爪が皮膚に食い込んでいる状態を改善します。具体的には、食い込んでいる爪と皮膚の間にすき間を作り、そこにチューブを固定することによって、皮膚を保護しながら爪の形を戻していきます。爪を切らなくても良く、保険適用の治療法です。

また、ワイヤーを使った治療法でもいくつかの手法があります。たとえば、形状記憶合金で作られたワイヤーを爪に通すことで、爪を元通りに戻す方法です。小さな穴をあけてからそこにワイヤーを通し、接着剤で貼り付けます。症状の程度に合わせて調整できるので、汎用性の高い方法です。ただし、保険適用ではありません。

スパンゲ法は、プラスチック製のプレートを表面に貼ることで爪を広げるやり方です。爪の先端だけでなく、根元からの矯正が可能ですし、見た目も違和感があまりありません。早い段階で爪の広がりを感じられるため、痛みの軽減をすぐに実感できるのもメリットです。一方で、技術のあるところで施術をしないと、効果に差が出ることがあります。また、保険適用ではない点にも注意です。

まずは、自分の巻き爪の状態を専門家に診てもらいましょう。これらの巻き爪の治療の中でどの方法が自分の症状に適しているのか、アドバイスを受けながら決めることができます。